全体の動きが分かるようになることを理解できるようにする。
4) 技能の進んだ者は,適宜(てきぎ)他の組み方に変化できるようにするが,初めのうち は基本の組み方を身に付け,正しい投げ技の習得ができるようにする。
5) 相手の姿勢や身体の大小,かける技などによって最も効果のある組み方を工 夫することを理解できるようにする。
6) 自護体の組み方は,「投の形」の横捨て身技と関連していることを理解でき るようにする。
7) 基本的な姿勢の指導では,両手の位置を理解させることによって,右(左) 自然体(自護体)と右(左)の組み方の関連を理解できるようにする。
右自然体の場合の両手の位置 (図参照) | 左自然体の場合の両手の位置 (図参照) |
(ウ) 練習方法の例
例 1) 自然本体から右(左)自然体へ,また,自護本体から右(左)自護体へ 変化する際に,両手を基本的な組み方の位置にもってこさせた練習を行い 習熟できるようにする。
柔道は動きながら技をかけたり,相手の技を防いだりするが,自分の姿勢の安定を 保ちながら移動することが大切である。
この進退動作の基本の歩き方として「継ぎ足」【注1】「歩み足」【注2】がある 。 その際「すり足」【注3】を用いる。
(ア) 方法
互いに組んで移動をするときは,安定した姿勢で畳をかすかに擦るように歩き, 足幅を広げ過ぎたり,狭くし過ぎたりしないようにする。
左右への移動 |
右斜め前への移動 左斜め後ろへの移動 |
前後への移動 |
前後への移動 |
継ぎ足 (図参照) | 継ぎ足 (図参照) | 継ぎ足 (図参照) | 歩み足 (図参照) |